【復興ボランティア学】ワークショップに参加しました
昨夜は、【復興ボランティア学】のワークショップにメンバー3人で参加してきました。
東日本大震災の約3年間の様々な復興支援活動についてとりまとめた記録を元に、東日本大震災を知り、他人事ではなく自分ごとに考えることで行動できるようになるためのワークショップ!ファシリテーターは、石巻専修大学【復興ボランティア学】の先生と学生さん。学生の多くは初熊本、初大人相手のワークショップに緊張していた様子でしたが、私たちにとっては学生の考えを聴くよい機会となりました。
今回の企画は地震前に計画していたとのことでしたが、震災後のワークショップとなり、震災前の備えはどうだったか、震災後の今感じていることも多数意見が出ました。
グループワークでは、東日本大震災での復興ボランティア活動をされている団体などの報告書を基に、自分自身が今興味があることを一つ取り、知りたいことをグループの皆と共有しました。私は、これから仮設住宅での活動も行うこともあり、「仮設住宅での自立支援」に取り組まれている方のレポートを選びました。その中で、自立支援には1.課題を設定する力 2.自力で解決する力 3.周りを巻き込む力 が必要で、その中でも3.特に重要であること、そのためには、外部や地域との交流、そして対話が大切であることが書かれてありました。自立へのお手伝いとしては、野菜宅配やコミュニテイカフェ、仮設商店街、自治形成などの支援活動があり、ボランティアは地域住民・被災された人と一緒になって作業をしていること、また外部への発信としてワークショップなどを開催し外部との交流をはかっているといったことがあげられていました。
熊本地震からもうすぐ5か月が経ち、仮設住宅への入居も始まりました。新しいコミュニティの中で、お話をする、知り合いになるといったきっかけとして、
おたがいさま食堂くまもと は皆さんと一緒に食事をする場を作っていきたいと思います。
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「復興ボランティア学ワークショップ」とは、(開催要項から)
東日本大震災があった東北は、「課題先進地域」とも呼ばれています。災害復旧の後に、介護や雇用、教育など、多くの地域問題が発生しています。
しかし、これら震災復興の過程で生じた課題は、「災害」を契機にまとまって表面化しただけで、そのような問題は従来から地域に内在されていたにすぎません。同様な問題は全国いたるところに存在しています。熊本地震があった熊本も例外ではありません。
つまり、被災地の課題について知り考えることは、自分たちの地域問題を発見することにつながります。そして、その問題を考えることによって、地域の問題を解決し、災害に強いまちづくりを実現できるのです。
ワークショップでは、震災復興の現場の声から、地域問題を解決するために自分が取り組むべき課題を見つけ、一人一人が具体的な一歩を踏み出すところまで考えます。
●タイムテーブル
•18:00~18:30 受付開始
•18:30~19:00 STEP1 問いの共有
•19:00~20:10 STEP2 多様な知識を持ち寄る
•20:10~20:50 STEP3 新しい問題の構図を描く
•20:50~21:10 STEP4 プロトタイピングする
•21:10~21:25 STEP5 アクションを生み出す
•21:25~21:30 エンディング
(ワークショップの進め方)
参加者は4~6人のグループに分かれ、石巻専修大学の学生がファシリテーターとなって、ワークショップを進行します。ファシリテーター以外の学生もグループの対話に参加します。
①「復興ボランティア学」の講義録を読むことによって情報を共有します。
②共有した情報を基にグループで対話をしながら復興や防災について考えます。
③被災地の課題を「自分ごと」として捉えることによって身近な行動につなげます。
(復興ボランティア学とは?)
「『知ること』から始まる復興支援」をテーマに石巻専修大学で2013年度から開講されている講座です。石巻周辺地域の復興支援で活躍している団体や企業のリーダーを招いたオムニバス形式の講義です。
(セッションの目的)
震災復興の過程を「知ること」によって、自分の住む地域の課題解決へのアクションを起こす。
(対象者)
◾東日本大震災の復興支援活動を通して、復興支援を考えたい人
◾東日本大震災の復興支援活動を元に、地域の課題を解決したい人
◾東日本大震災の復興支援活動について、深く知りたい人
(詳細説明)
東日本大震災より5年が経とうとしています。
「もう、復興支援じゃないよね」と思っている人もいることでしょう。
確かに、被災地は自分たちの足で立って歩く時期です。
しかし、当時は被災状況を見て、ショックを受けた人も多かったと思います。
きっと、いても立っても居られない気持ちになったことと思います。
石巻にいる私たちにとって、震災復興は現実です。
私たちの学ぶ石巻専修大学の周りには、いまだ仮設住宅が建ち並び、1,000世帯以上の被災者が住んでいます。
目の前の現実に黙っていることはできないのです。
断片的なニュースばかりでは、復興の現在が掴みにくいことも確かです。
復興ボランティア学ワークショップでは、復興の現場で活躍するリーダーたちの言葉から、復興の過程でクローズアップされた課題や、解決方法を知ることができます。
しかし、私たちの目的は復興支援活動の現状をお知らせすることではありません。
みなさんが震災復興の過程を「知ること」によって、自分の住む地域の課題解決へのアクションを起こすことを目的としています。
【3年分の講座を3時間に凝縮】
ワークショップでは、2013年より石巻専修大学で開講されている「復興ボランティア学」の講演録を資料として使います。この講座は復興の現場で活躍するリーダーたちを招いた連続講座です。
今回は延べ37名の登壇者から10編程度を提供します。この講演録を4〜5人のグループで目的を持って読んで、対話をしながら内容を共有することで、短時間で復興支援の現状を把握します。
【東北の復興を「自分ごと」へ】
復興支援の現状について対話をしていると、多くの場合、震災の復興過程でクローズアップされた問題は、もともと地域に内在していた問題だったことに気づきます。
東北は「課題先進地域」と言われていますが、それは大地震という災害によって、いままで潜伏していた問題が浮かび上がったにすぎないのです。つまり、震災復興で生じた問題を知れば、それを鏡として地域の問題を知ることができるのです。
ワークショップの最後には、参加者ひとり一人が「自分ごと」として、地域に内在する問題に目を向け、地域課題を解決するアクションを考えます。
【地域の課題解決を考えることが防災・減災への近道】
東日本大震災の復興支援活動を「知ること」は、自分たちの地域課題に目を向けることです。地域で災害などの有事が起きた際、その後の復興をスムーズに進めるためには、私たち一人ひとりが、普段から地域の課題を意識することです。
地震、津波、洪水などといった天災という「時点」ではなく、その後に続く復興という「時間」を意識してアクションを起こすこと、そうすることで「復興の現場から地域の未来を開く」ことができるのです。
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