市民公益活動講演会
2月22日(水)熊本市現代美術館アートロフトにて、
市民公益活動講演会が開催されました。
「市民公益活動」「社会貢献」と聞くとなんだか難しいものだったり、とっつきづらい感じがしますが、「ボランティア」と言われると興味を持ってる方も多かったり、活動されている方もいて、そして熊本地震では多くのボランティアが活躍され、また助けられました。地震をきっかけにボランティアを始めた人やしたいと考えている人が増えていると思います。
ボランティア活動は企業が行っているCSR活動や、NPOや団体がおこなっているボランティアサービス、そしてサービスラーニングがあるとのこと。おたがいさま食堂くまもとは団体の代表として活動をお話をさせていただきました。
*** メンバーレポート ***
第一部は三角幸三先生(内閣府地域活性化伝道師)の【新しい社会貢献のカタチ】という基調講演でした。
・恩返しという言葉があるが、高齢者になると恩を返せないという方がいる。『恩送り』~恩はグルグルまわっていく~の気持ちで支えあおう。
・『手を打てば、鳥は飛び立ち、鯉は寄り、坊主茶を持つ猿沢の池』→同じ行動をしても、受け手は三者三様。
など多くの気付きを頂きました。
コーディネーター三角先生とおた食の仲間たち
第二部は、パネルディスカッション【それぞれが考える・取り組む社会貢献】
企業から、JT社会環境推進担当部長 小田桐友哉さん
団体から、おたがいさま食堂くまもと 池田亜須香さん
学生から、熊本大学理学部4年 堤優太さん
それぞれの立場から活動報告や想い、今後の活動などお話がありました。
小田桐さん
・地域貢献、文化支援、環境保全、被災地支援の4つの柱でCRS(企業の社会貢献活動)を行っていること。
・現在は被災地支援に活動の重きを置いていること。具体的には仮設所に集会所を寄贈したり、JT女子バレー選手が子どもたちにバレー教室を開催したり、子ども将棋大会を熊本で開催したりされてるということ。
池田さん
・食環境の変化により〈こ食〉が増え、食事が楽しくないと思っている人が増えていると感じ、〈共食〉を提案し【おたがいさま食堂くまもと】が発足したこと。
・活動の一例に〈かつお節削り〉があるが、子どもにとっては初めての経験で、大人にとっては以前は自分の仕事だったと懐かしく思い、高齢者にとっては当たり前のこととそれぞれのとらえ方があり面白いこと。
・はじめは活動拠点をお寺や保育園としていたが、震災により仮設住宅や、緑の区間など様々な場所で開催するようになったこと。
・地域のコミュニティの活性化のためには〈食事〉というツールが共有できやすいということ。
堤さん
・ボランティアを始めたきっかけは、公務員試験を受けるために行くことになったということ(笑)
・過疎化地域の祭りのお手伝いに行ったときに、労働力としてだけではなく、祭りを盛り上げるためにはどうしたらいいか考えることで、いやいや行っていたボランティアが楽しくなり、仲間もできたこと。
・ボランティアは楽しくないイメージがあるので、楽しいボランティア活動をSNSで発信していること。
・知らない人の中に入るのは抵抗があると思うが、『自分たちと一緒に楽しもう』と呼びかけていること。
などの報告がありました。
ボランティア活動の結果や今後の展望についてもそれぞれ話されました。
最後に三角先生から・学習・再雇用・ボランティアなど、人から必要とされていると思うと、認知症予防になるということ。また、ボランティアの受け入れ側が温かい対応だと、『また来ます。ありがとう。』という気持ちになるというお話がありました。
パネリストの話は実際の行動に基づくもので、会場の皆さんもうなづきながら聞いておられました。ありがとうございました。
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